日本海学グループ支援事業
2015年度 助成概要と研究成果
1. 応募件数及び助成決定件数
応募総数 16件(新規事業11件、継続事業5件)
助成決定件数 10件(新規事業 5件、継続事業5件)
2.1件当たりの助成金額
概ね10万円から35万円
3 助成を決定した事業の応募者及び事業名
申請者 | 事業名等 | 事業の概要 |
和船建造技術を後世に伝える会
代表 小境 卓治 |
ビジュアル版『とやまの和船』作成事業 |
平成16年から10年間に及ぶ活動が4冊の調査報告書として刊行されたが、和船とその建造技術の普及と伝承のため、補足調査を実施し、これまでの調査を取りまとめて、『ビジュアル版とやまの和船』を刊行し、県内の小中学校に頒布する。 |
大塚 朋貴 浦沢 知紘 |
富山の陸域から沖合・深海まで~食物網から探る物質循環の姿~ |
富山湾の食物網を把握して物質循環を解明するため、陸域から流入する河川水などが沿岸の食物網に与える影響を調査し、さらに富山湾沖合の魚類、動物プランクトン、表層堆積物から富山湾の食物網の特徴を明らかにする。 |
富山県小河川流域調査グループ 代表 南部 久男 |
富山県内の小河川流域の生物相の普及啓発運動 |
富山県生物学会員を主たるメンバーとして県内各地で実施された小河川流域の生物調査について、普及のための出版物を作成・配布し、シンポジウムで報告することで、幅広い層の県民に環日本海地域の生物相と生物多様性への理解を深める。 |
NPO 環・日本海 |
日本海民族意匠研究事業 |
日本海に面する諸国の民族「らしさ」を衣・食・住・思想の4つの観点から調査研究し、現代の生活様式の形成を探り、日本海近隣の国際交流に役立てる。 |
アユ熟れ鮨研究会
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アユ熟れ鮨の熟成過程の解明 |
異なる気温下における鮨の熟成過程の違い並びに樽づけにおいて唐辛子を使用した場合と使用しなかった場合の熟成過程の違いを明らかにしてアユ熟れ鮨の維持・普及に貢献する。 |
川﨑 一雄 |
地球電磁気の手法を用いた環日本海の環境調査 |
地球電磁気の手法を用い、常時観測火山である白山を対象として、人為起源汚染物質の分離・特定、汚染物質の飛散・流出プロセスと土壌内の挙動を把握し、環境保全対策を提言する。 |
中沢 道彦 |
日本海沿岸における縄文時代のサメ類利用の総合的研究 |
日本海沿岸における縄文時代のサメ類利用について、生業研究のみならず、サメ製装身具の実態を解明することで、日本海ならびに内陸部との交流、社会組織の復元を進める。 |
富山県立滑川高等学校 海洋クラブ 代表 沢井 友義 |
滑川の里海を守るための海洋環境調査およびアワビの効果的放流方法の研究について |
地域の海を守るための海岸清掃活動、稚魚の放流、海藻の定植活動、海洋環境調査に加えて、アワビの効果的放流を研究することで、藻場の価値を高め、環境教育を向上させ、県民の理解を深める。
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小坂 由紀子 |
ネオジム同位体比を用いた日本海の海洋循環構造の解析:現代の海水と過去1000万年間の魚歯化石への適用 |
海水試料と統合国際深海掘削計画(2013年)で採取された日本海堆積物資料を対象として、魚歯化石のネオジム同位体比を分析し、日本海形成の中期1000万年前から現在までの日本海の深層水の流れを解析する。 |
釜床 美也子 | 日本海沿岸に残る舟小屋の構法・立地・使い方に関する研究 |
日本海沿岸部に現存する舟小屋の材料・構造・立地・建物の使い方について、広域の現地調査により事例収集を行い、その比較分析により、建築的・文化的特徴の全体像を把握する。 |