日本海学グループ支援事業

2016年度 助成概要と研究成果


平成28年度 日本海学研究グループ支援事業の概要とその研究成果を公開します。

1. 応募件数及び助成決定件数

 応募総数   15件(新規事業12件、継続事業3件)

 助成決定件数  7件(新規事業 5件、継続事業2件)

2.1件当たりの助成金額

 概ね10万円から35万円 

3 助成を決定した事業の応募者及び事業名

申請者

事業名等

事業の概要

大塚 朋貴

富山の陸域から沖合・深海まで~食物網から探る物質循環の姿~

富山湾沖合いで捕獲された魚類と動物プランクトン、海底の表層堆積物について、炭素・窒素安定同位体比測定などを行い、富山湾の食物網の特徴を把握する。(→研究成果(PDF)を読む)

日本海貝塚文化研究会

代表 中沢 道彦

日本海沿岸における縄文時代のサメ類利用の総合的研究

富日本海沿岸における縄文時代のサメ類利用について、生業研究のみならず、サメ製装身具の実態を解明することで、日本海ならびに内陸部との交流、社会組織の復元を進める。(→研究成果(PDF)を読む)

県立滑川高等学校

海洋クラブ 潜水係

代表 沢井 友義

滑川の里海を守るための海洋環境調査および海洋プラスチック汚染の調査研究について

地域の海を守るための海岸清掃活動、稚魚の放流、海藻の定植活動、海洋環境調査に加えて、海洋プラスチック汚染の調査研究をすることで、藻場の価値を高め、環境教育を向上させ、県民の理解を深める。 (→研究成果(PDF)を読む)

立山地獄谷地熱流体

研究グループ

代表 丹保俊哉

立山地獄谷の活動とその仕組みについての啓発活動

JSPS科研費25350494の成果として弥陀ヶ原火山の活動として立山室堂地獄谷が水蒸気爆発を派生させる要件を満たしていることが解明されたが、そのアウトリーチとして、電子版を含む印刷物などを作成し、地域社会での防災教育に役立てる。(→研究成果(PDF)を読む) 

小竹  望

環日本海地域の高岡銅器

文化資源学の視点による研究

高岡銅器について文化資源学的に研究することで、高岡銅器と環日本海地域との歴史的、文化的、経済的な関わりを明らかにする。 (→研究成果(PDF)を読む) 

片境 紗希

増田 亮介

とやまの名水を科学する

~水質・同位体組成から探る富山の水循環の姿~

富山県内の名水及びその周辺地下水について、扇状地ごとに地下水の水系区分や物質輸送・流動状況を把握するとともに、富山県の主要河川について、河川源流から海までの物質輸送状況を把握する。(→研究成果(PDF)を読む)

松山 幸弘

江戸時代における越中での金銀開発史:立山弥陀ヶ原泥炭コアの鉛同位体比分析

立山弥陀ヶ原泥炭試料の鉛同位体比分析を行うことで、それらが立山周辺での金銀鉱山に由来することを解明し、富山県内の金銀鉱山の開発史を明らかにする。(→研究成果(PDF)を読む)