日本海学グループ支援事業

2019年度 助成概要と研究成果


日本海学グループ支援事業

2019年 助成概要と研究成果

 令和元年度 日本海学研究グループ支援事業の概要とその研究成果を公開します。

1. 応募件数及び助成決定件数

 応募総数    6件(新規事業4件、継続事業2件)

 助成決定件数  6件(新規事業4件、継続事業2件)

2.1件当たりの助成金額

 概ね15万円から50万円 

3 助成を決定した事業の応募者及び事業名

申請者

事業名等

事業の概要

打越山 詩子

魚津埋没林の成因ならびに富山湾周辺地域の最終氷期後の古環境解析

魚津埋没林周辺でボーリングコア掘削を実施し、採取したコア資料の分析を行い、魚津埋没林の形成過程並びに埋没林周辺及び富山湾周辺地域の最終氷期後の古環境の変遷を明らかにする。→研究成果(PDF)を読み

松葉 竜司

日本海沿岸に所在する古代仏教寺院の立地と景観に関する基礎的研究

日本海沿岸地域の古代寺院、古代交通路に関する資料調査によって得られた情報に基づき、現地を踏査し、古代寺院の立地と景観について検討・比較分析を行うことでその特質を明らかにし、日本海沿岸地域の新たな歴史像の構築及び日本各地の古代仏教寺院の調査研究の発展に寄与する。→研究成果(PDF)を読む

野口 忠輝

祝 嗣騰

日本海における大気由来微量元素の供給と海洋表層基礎生産に関する研究

船上観測を行いエアロゾルが海洋植物性プランクトン及び海洋環境に与える影響を評価し、大気―海洋間の物質輸送と基礎生産への影響を明らかにする。また、大陸と太平洋の中継地点に位置する日本海の地理的特徴に着目し、日本海の観測データから太平洋へ輸送されるエアロゾル量を推測する。→研究成果(PDF)を読む

吉田 光佑

勝田 裕大

武井 柚佳

富山の沿岸海域から深海域まで~環境指標生物種から探る持続的な資源利用~

富山湾沿岸海域で採取した海藻・貝類、富山湾表層・深層で採取した魚介類等について炭素・窒素安定同位体比分析等を行い、富山湾の植物網や物質循環の解明を進め、近年ホタルイカが減少している原因の解明や資源保全に応用する。→研究成果(PDF)を読む

平野 李沙

マイクロプラスチックを通して日本海の豊かさを考える教材の作成

富山市及び対馬市の砂浜においてマイクロプラスチックを採取し、また、それぞれの近海で水揚げされた魚の消化管内容物にプラスチックがないかを調査し、その調査結果をもとに小学生向けの教材を作成し、富山市内の小学校で環境教育を行う。→研究成果(PDF)を読む

山口 欧志

国史跡上市黒川遺跡群を中心とした立山信仰関連文化遺産のデジタル記録とその活用

富山県上市町に所在する上市黒川遺跡群を中心として、立山信仰に関する文化遺産を三次元デジタル計測して、中世を代表する信仰景観を詳細に記録し、中世の宗教や信仰、葬送や地域社会との関係を明らかにする。また、本研究で収集した各種資料を建設計画中のガイダンス施設の展示に活かすなど、広く一般への普及活動に貢献する。→研究成果(PDF)を読む