日本海学グループ支援事業
2020年度 助成概要と研究成果
日本海学グループ支援事業
2020年 助成概要と研究成果
令和2年度 日本海学研究グループ支援事業の概要とその研究成果を公開します。
1. 応募件数及び助成決定件数
応募総数 9件(新規事業7件、継続事業2件)
助成決定件数 6件(新規事業4件、継続事業2件)
2.1件当たりの助成金額
概ね15万円から50万円
3 助成を決定した事業の応募者及び事業名
申請者 |
事業名等 |
事業の概要 |
西村 日向子 |
日本海産とその他の海域産の魚類に含まれる微量元素・鉛同位体比の分析による産地判別 |
日本海産(対馬暖流系群)、太平洋産(太平洋系群)、外国産の魚種を対象に、脊椎骨等の鉛同位体比の分析や重金属の濃度分析を行い、魚の移動履歴の解析及び産地判別の可否を評価する。→研究成果(PDF)を読む |
富山県立魚津工業高等学校 環境科学部 |
海洋プラスチックを利活用水処理技術に関する研究 |
海洋プラスチックの調査・回収を行い、得られたマイクロプラスチックを分析し、表面付着物の成分や表面電位等の結果をもとに、汚水処理剤としての有効活用を検討する。→研究成果(PDF)を読む |
野口 忠輝 祝 嗣騰 |
日本海における大気由来微量元素の供給と海洋表層基礎生産に関する研究 |
昨年度の太平洋上のエアロゾル試料解析に引き続き、日本海側のサンプリング、解析を行う。研究航海により洋上エアロゾル試料を採取し、大陸からの輸送量や海洋表層基礎生産への影響、その季節変化を評価する。→研究成果(PDF)を読む |
吉田 光佑 勝田 裕大 松本 碧人 |
富山の沿岸海域から深海域まで~環境指標生物種から探る持続的な資源利用~ |
富山湾表層・深層で採取した魚介類等や河川・海洋試料の懸濁態有機物、動物プランクトン等を対象に、炭素・窒素安定同位体比分析等を行い、富山湾の食物網と経年変化を明らかにする。→研究成果(PDF)を読む
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山崎 頼人 |
無文土器からみた日韓交流と日本海交流~北陸地方への弥生文化の波及過程~ |
日本海沿岸の無文土器に関する資料調査によって得られた情報に基づき、富山県、石川県及び鳥取県の遺跡で現地調査を行い、日本海ルートを介して、北陸地方に韓半島青銅器・初期鉄器文化が到来し、弥生文化が波及・定着した過程を明らかにする。→研究成果を読む |
加藤 咲 |
立山の池塘の内部構造調査 |
立山の美しい景観として広く知られる立山弥陀ヶ原・追分の池塘について、地形調査や土壌コア採取を実施し、内部構造を研究・比較することにより、池塘の成り立ちやその成長過程を明かにする。→研究成果(PDF)を読む |