日本海学グループ支援事業

2022年度 助成概要と研究成果


日本海学グループ支援事業

2022年 助成概要と研究成果

 日本海学研究グループ支援事業の概要とその研究成果を公開します。

1.応募件数及び助成決定件数

 応募総数    11件(新規事業8件、継続事業3件)

 助成決定件数  8件(新規事業5件、継続事業3件)

2.1件当たりの助成金額

 概ね20万円から50万円

3.助成を決定した事業の応募者及び事業名

申請者 事業名等 事業の概要
荒川 隆史 ヒスイ原産地遺跡から見た縄文
~弥生時代におけるヒスイ素材の供給について

ヒスイ原産地は国内に12か所あるが玉の素材産出は糸魚川のみである。時代によって東北、北陸、東日本の生産について調査し、ヒスイ素材の供給の実態を研究する。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

大塚 進平
花村 虎太郎
遠藤 真樹

陸から深海1500mへの水・物質循環の解明
~富山湾の神秘 富山深海長谷

河川からの土砂は富山湾特有の地形により直接的に流下している。これが好漁場をもたらしている。しかし年々漁獲高は減少傾向にある。近年の気候変動の影響を分析するため、河口-深海間で生物や輸送物質を調査する。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

片境 紗希
北澤 唯佳

海底湧水による富山湾沿岸の溶存CO2供給とその長期変化
~富山県の少雪・多雨化に着目して

年観光数量が全国トップクラスの富山県だが近年気候変動の影響を受け70年代と比較して大きく変化している。富山湾海底から直接採取できる湧水を採取してCO²濃度の観測を行い、富山湾沿岸への炭素供給量、特に溶存こCO²供給量の長期変化を評価する。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

木谷 洋一郎 海産高級魚キジハタの魚病細菌暴露時における遺伝子発現の変化

キジハタは漁業資源としての経済的価値が高く、富山県でも種苗を行っている。しかし魚病耐性や免疫学的特性については知見が少なくリスクを内包している。キジハタの免疫機構を理解する端緒として、魚病菌体との接触によりどのような遺伝子群に発現するか明らかにする。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

佐藤 真樹 「infinity~mirage」による蜃気楼の研究

M型看板を設置し、ドローン等を用い海上気温などを実測することで論理計算をおこない、蜃気楼に関わる大気状況を明らかにすることを目的とする。加えて企画展やライブ配信を行い、富山湾ならではの蜃気楼についての学びを深める機会も創出する。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

経沢 信弘 日本海潟湖(ラグーン)の食文化

日本海の特徴として潟がある。文化の入口としての役割を果たしていた。北前舩などの寄与地としての場でもあった。その近辺の食文化を探り、日本食文化の多様な全体図を研究する。

→研究成果(PDF)を読む.pdf

長田 元 郷土料理・伝統菓子を活用した観光政策について-美味しさを表現する言葉の探求・解明-

日本海沿岸地域における郷土料理や伝統菓子の美味しさを表現する言葉を探究・解明して、これらを観光振興に活かす可能性を明らかにすることを目的とする。また、これらの成果を公表することにより、地域文化の再認識に貢献する

→研究成果(PDF)を読む.pdf

橋本 裕之 日本海沿岸部における中世前期の祭礼芸能に関する文化資源学的研究

日本海沿岸部は中世前期に淵源する祭礼芸能(王の舞、獅子舞)について福井、石川、富山の様態を分析し、日本海沿岸部における中世前期の祭礼芸能が地域社会に定着して個性的な民俗芸能に発展している消息を描き出すことによって、文化資源としての可能性を提案することができる。

→研究成果(PDF)を読む.pdf