会議
2002年度 運営委員会
平成15年2月10日午前10時45分~11時40分
高志会館201号室
Ⅰ 出席者
運営委員 伊東俊太郎会長、小泉格委員、大塚和義委員、丹羽昇委員、藤田富士夫委員、中尾哲雄委員、川口康委員
富山県 中沖豊知事、富山一成経営企画部次長、黒川邦夫生活環境部次長、寺井幹男国際・日本海政策課長
(財)とやま国際センター
木村治夫専務理事、大田慎一常務理事
(財)とやま国際センター日本海学推進機構事務局
浜松誠二日本海学研究員、橋本清信日本海学総括推進員、川口哲日本海学推進員
Ⅱ 会議の概要
1 挨 拶
中沖富山県知事から、第1回運営委員会開催に当たっての挨拶が行われた。
2 会長選任
日本海学推進機構設置規程第5条第2項に基づき、委員の互選により、伊東委員が会長に選任され、伊東会長から就任挨拶が行われた。
3 説明及び協議事項
(1) 日本海学推進機構設置規程について
事務局から資料に基づき説明があった後、次のような意見交換が行われた。
運営委員
母体であるとやま国際センターの中における日本海学推進機構の位置づけはどのようになっているのか。とやま国際センターの理事会等により今後の私たちの活動がどう制約されるのか。
事務局
機構は、財団法人とやま国際センターの中の一部門、一組織として寄附行為の36条に位置づけられている。また、財団法人とやま国際センターでは、理 事会で予算、基本的な事業計画が決められる。この機構の予算も、理事長は知事であり、副理事長は中尾委員である国際センターの理事会で決定されることにな る。
(2) 会長職務代理者の指名について
日本海学推進機構設置規程第5条第4項に基づき、伊東会長から、小泉委員の会長職務代理者への指名が行われた。
(3) 平成15年度日本海学関連事業計画(案)の概要について
事務局から資料に基づき説明があった後、次のような意見交換が行われた。
運営委員
新たに大学講座推進事業として2箇所の大学で公開講座が実施されることになっているが、これは、日本海学が客観的に高いレベルにあると評価されたことになるので、関係者は一生懸命努力して期待に応える必要がある。
日本海ゆめ航海は、教育委員会が実施する事業となってるが、日本海学推進機構と教育委員会との関係はどのようになっているのか。
事務局
大学講座については富山県立大学と早稲田大学の秋のオープンカレッジで実施してもらうということで、大学とも調整をしているところである。推進機構の運営委員あるいは専門委員の方々にも参画していただきとたいと考えているので、ご協力をお願いしたい。
2点目については、日本海学は、日本海学推進機構だけではなく、富山県全体として普及や研究をやっていきたい、ということの現れとお考えいただきたい。
運営委員
これからの若い人たちが、実習船を使って日本海というものを体験するということは、非常に大事だ。ただ、やるからには、しっかりとしたマニュアルを作って取り組んでもらいたい。
事務局
日本海学を実際に体験してもらうという事業は今回初めてのトライアルであるので、今後もいろいろご示唆をいただき、相談させていただいて良い事業にしていきたい。
運営委員
日本海学研究グループ支援事業の対象は、県内か、全国か。
事務局
具体的にはまだ決まっていないが、全国に限らず、世界中どこでも良いと考えている。1件当たり20万から50万程度という小さな金額だが、できるだ けたくさんの方に利用していただき、日本海学のすそ野をどんどん広げていきたい。また、その成果をホームページなどに載せて機構のデータベースにしていき たい。
運営委員
こういった研究を行っているグループは、金額の多い少ないに関わらず、助成なり支援があるということで大変勇気づけられる。県民をはじめとしていろんな人が日本海学に関心を持ってもらうという意味で、良い事業である。
事務局
日本海学については、運営委員の方々の地元など活動をしているグループがあれば、発掘していただき、事務局にご連絡をいただきたい。
運営委員
日本海という呼称について、韓国では、東海という呼び名を提案している。また、最近、アメリカのマスコミで、日本海というのは、特定の国の名前が出 ているのでうまくないのではないかという意見が出ている。そこで、伊東会長に、第4集の巻頭言で呼称問題について書いていただいた方が、日本海学推進機構 としては、しっかりとした態度で対応できるのではないか。また、できれば呼称の部分だけ英語に訳していただければよいのではないか。我々も原稿を読ませて いただき、納得したうえで出させていただきたい。
伊東会長
それは、検討させていただきたい。もしやるのであれば、委員の皆さんにも読んでいただいて、皆さんが、納得したうえでやらなければいけない。
運営委員
日本海学というものについて、本当の意味での学問としての体系を持ちうるかについて、更にしっかりとした体系的な物事の考え方をしなければいけない。
運営委員
日本海学についての情報の蓄積と分析が必要である。日本海学推進機構独自の情報の蓄積をしていくことが機構の存在につながっていく。
青少年をできるだけ環日本海地域に連れて行って体験させるというような実体験を重視した事業も重要だ。
当面は、事業計画のような事業をやっていくとして、大きなビジョンで、総枠をどうしていくのかということを考えてやっていけばよい。
運営委員
日本海学というものは、学問として体系づける必要はないのではないか。日本海学として体系づけることは不可能ではないかと思う。体系づけなくても、立派な幅広い学問ではないかと考える。
運営委員
夏季セミナーに、全国からいろんな人、若い人に集まってきてもらい。机上の講座だけではなくて、県内をフィールドとした体験学習と結びつけた講座に できないか。ある意味で観光やコンベンションビジネスにつながり県民に還元できるということで、日本海学を富山県でやることの大きな意味になるのではない か。
日本海の呼称については、先生方から学問的にご示唆をいただければ大変ありがたい。