会議

2005年度 運営委員・専門委員合同会議


平成17年5月24日午後3時~5時
東京都 東京厚生年金会館 宴の間

Ⅰ 出席者

運営委員 伊東俊太郎会長、小泉格委員、中井徳太郎委員、藤田富士夫委員、
安田喜憲委員、能登義隆委員、数田定夫委員(富山県生活環境部長)
専門委員 上垣外憲一委員、川勝平太委員、木村汎委員、清家彰敏委員、
武田佐知子委員、平野敏行委員
事務局(6名)

Ⅱ 会議の概要

挨拶等
(1) 数田定夫生活環境部長あいさつ

(2) 伊東俊太郎会長再任
   伊東俊太郎会長あいさつ
議事

(1) 平成16年度事業の実施状況について
 事務局から資料に基づき説明
 →平成16年度事業一覧
委員 日本海学研究グループ支援事業について、学生に応募させたいと思うのだが、事業の案内はどのようにしているのか。
事務局 各大学へも案内を送付している。
委員 日本海学研究グループ支援事業の選定はどのようにしているのか。
事務局 小泉委員を会長とした審査会を経て行っている。
委員 日本海学研究グループ支援事業実施者の所属はどうなっているか。
事務局 グループもあるが、大学・高校の先生、個人もいる。
委員 インターネットホームページについては、頻繁な更新が大切。
事務局 イベントのある毎に更新している。

(2) 平成17年度事業の実施計画について
 事務局から資料に基づき説明
 →平成17年度事業一覧
委員 「日本海学の新世紀・第6集」の「海の力」というテーマは、おもしろい。編集者はどのような人か。
事務局 東京大学の蒲生先生は、第3集で執筆をいただいた方である。富山大学の竹内氏は、これまで日本海学等についていろいろとアドバイスをいただいてきた方である。
委員 東京大学の蒲生氏は、海洋化学で、元素循環などを研究しておられる方である。地球温暖化の中で海洋の循環が早くなっているという論文などもある。
委員 「日本海学の新世紀・第6集」に気象と海洋との結びつきがさらに陸上での生活とどのように結びついているかの視点を入れてはどうか。
委員 与那国島から毎月1,000個の駒を海洋に流すプロジェクトがある。内容として入れれば面白い。

(3) 委託研究事業の平成16年度の成果及び平成17年度の取組みについて
安田委員 「環日本海文化と立山信仰に関する研究報告書」について説明
 ミクリガ池の湖底の年縞の分析、佐々木高明氏の「新設・山の神考」をはじめとして、いろいろな新たな知見を得、興味深い成果を収めた。
 NTT出版からの刊行を企画するとともに、別途、学術書ではない単行本の発刊も考えている。
 →報告目次

小泉委員 「最終氷期以降における日本海の環境変動に関する高分解能研究(中間報告)」について説明
 隠岐堆の海底堆積物について放射性炭素による年代測定を実施し、日本海の研究に多大の貢献ができた。これまで日本海に関する研究は、年代が明確にならず価値の高い論文になり難かった。
 →中間報告論文一覧

中井委員 「環境・資源・エネルギー問題への日中間での共同対処策に関する研究(実施計画)」について説明
 中国農業部からの提案と共同し、農村部での技術駆使によるバイオマス活用について具体策を検討したい。

委員 北朝鮮の農業への対応こそ検討していく必要があるのではないか。

(4) その他
委員 長江の水量の減少等による東シナ海への影響、そして日本海への影響について、検討していく必要がある。
委員 日本海では紛争もあるが、協力できることについて注目して、やっていって欲しい。この意味では、中井委員への委託研究は有意義だ。
委員 各地の日本海関連の研究について、京都ではアカデミックな内容、兵庫では国際シンポジウム開催、新潟では経済交流を念頭においている。富山県での日本海学は何を狙っているのか。
事務局 富山県を含めて、日本海沿岸の各県が環日本海の中心といって関心を持っていたが、実は、何もしらないので、まず総合的に見ていこうということが出発点であった。その中で、海と山の循環などに関心が集まり、活動を続けている。
委員 他県との共同も必要だ。