出版等事業:「日本海学の新世紀」シリーズ (全国の一般書店と、富山県刊行物センターのみで販売)

日本海学の新世紀3「循環する森と海」

編著:小泉格
企画:富山県国際・日本海政策課/日本海学推進機構
発行所:角川書店
発行年月:2003年3月

価格:1365円


はじめに
日本海学の提唱について 富山県国際・日本海政策課 概要
詳細
2002年度日本海学シンポジウム環日本海文明~森の文明パラダイム
基調講演 「宇宙と森との邂逅」 毛利衛 日本科学未来館館長 概要
パネルディスカッション
「環日本海文明~森の文明パラダイムの可能性~」
小出五郎 NHK解説委員 概要
詳細
木崎さと子 作家
平野秀樹 林野庁監査室長
毛利衛 日本科学未来館館長
安田喜憲 国際日本文化研究センター教授
安成哲三 名古屋大学
地球水循環研究センター教授
~循環する海と森~
「環日本海」の原風景--親鸞と日蓮 山折哲雄 国際日本文化研究センター所長 概要
日本海沿岸第二国土軸「桃源郷」構想 安田喜憲 国際日本文化研究センター教授 概要
エッセイ 森と海の循環 稲本正 オークヴィレッジ代表
インタビュー 森と水と動物たちを語る C.W.ニコル
概要
エッセイ 海の身になって考える 瀬田信哉 (財)国立公園協会理事長
エッセイ 循環景観としての散居村 新居千秋 建築家
新居千秋都市設計事務所代表

10 環日本海構想の歴史的変遷
--「開発優先」型から「環境共生」型構想へ
若月章 県立新潟女子短期大学
国際教養学科助教授
概要
11 循環の海をどう戦略的に演出するか
--欧州北海地域協力のケース
柑本英雄 弘前大学人文学部助教授 概要
12 循環型社会のための自治体国際協力 吉田均 (財)環日本海経済研究所客員研究員
概要
13 環日本海海洋環境ウオッチ
--日本海研究のための衛星データセンター
得丸久文 (財)環日本海環境協力センター所員 概要
14 エッセイ 藁でつくられた定置網
--海と陸との循環システム
小境卓治 氷見市立博物館館長補佐
15 循環体系としての環日本海域 小泉格 北海道大学名誉教授 概要
16 日本海深層循環系の成立と現状 蒲生俊敬 北海道大学大学院理学研究科教授 概要
17 雪氷学から見た環日本海水循環 川田邦夫 富山大学極東地域研究センター教授 概要
18 陸と海がつながる自然の循環系 張勁 富山大学理学部助教授 概要
19 宇宙から見た日本海 坂田俊文 東海大学教授
(財)地球科学技術総合推進機構理事長
概要
20 エッセイ
 潜水調査船がとらえた循環日本海の深海底
長沼毅 広島大学大学院
生物圏科学研究科所助教授




 
1.日本海学の提唱について
 はじめに
 逆さ地図からの発想
 「日本海学」が目指すもの
  21世紀における持続的発展
  「日本海学」の縮図としての富山県からの発信
  具体的な研究分野
 日本海学が浮き彫りにしつつある課題
  地球温暖化
  海洋研究
  環日本海の文化
 新たなパラダイムの創造に向けて
 日本海学の今後


 
2.日本海学シンポジウム環日本海文明~森の文明パラダイム 基調講演 →別掲


 
3.日本海学シンポジウム環日本海文明~森の文明パラダイム パネルディスカッション →別掲


 
4.「環日本海」の原風景--親鸞と日蓮
 海上浄土の日本海-親鸞
 法難の日本海-日蓮
 失われた原風景


 
5.日本海沿岸第二国土軸「桃源郷」構想
 森の民日本人の危機
 歴史観・文明史観の転換
 森の環境国家の構築
 流域を単位にした国土経営(ドラゴン・プロジェクト)
 環境戦士の育成
 日本海沿岸第二国土軸
 少数民族の環境連合


 
6.エッセイ 森と海の循環


 
7.インタビュー 森と水と動物たちを語る
 海が育てる森
 海と森の交流
 「アファンの森」をなぜ設立したか
 里山を守り水と生物を守る


 
8.エッセイ 海の身になって考える


 
9.エッセイ 循環景観としての散居村


 
10.環日本海構想の歴史的変遷--「開発優先」型から「環境共生」型構想へ
 はじめに-環日本海構想の現況
 環日本海構想の系譜
  戦前期 国策に沿った開発構想期
  戦後期 地域自立型開発構想期
  平成期 「総論」から「各論」の開発構想期
 おわりに-環日本海構想の展望-循環型社会をめざす構想と実践へ


 
11.循環の海をどう戦略的に演出するか--欧州北海地域協力のケース
 はじめに
 「環北海地域」協力の意味するところ
 地域協力における自治体の役割
 環北海地方自治体の戦略-欧州沿岸辺境地域会議と北海地域委員会
 環北海地域 INTERREGIICプログラム
 循環の戦略的演出
  「NORCOAST」プロジェクト
  「北海バイキングの遺産」プロジェクト
 欧州「自治体」が紡ぐ「越境地域協力」


 
12.循環型社会のための自治体国際協力
 地方自治体の国際協力の位置づけ
 協力内容
 北九州の事例
 富山県の事例
 まとめ


 
13.環日本海海洋環境ウオッチ--日本海研究のための衛星データセンター
 はじめに
 少ない予算で衛星データを使いこなすための受信局
  地球観測衛星は本来システム利用
  直接受信システムの利用-もっともシステム利用に近似した副次利用
  地球環境観測には実用衛星が必要
 衛星がもたらすデータを、専門家が読み解くと情報になる
  黄砂の二次元分布
  黄砂の移動が見えた
  日本海海況シミュレーションのためのデータ同化ツール
 おわりに
  もっと海洋汚染を知り、防止する意思を
  衛星データでグローバル(地球的)な意識の形成を


 
14.エッセイ 藁でつくられた定置網--海と陸との循環システム


 
15.循環体系としての環日本海域
 海流循環
 対馬暖流の脈動
 生物循環
 大気循環
 水循環
 生命循環
 おわりに


 
16.日本海深層循環系の成立と現状
 はじめに
 日本海における深層循環
 化学トレーサーの分布から見た日本海の深層循環
 過去の日本海における海水循環
 最近の日本海底層水に見られる異常
 おわりに


 
17.雪氷学から見た環日本海水循環
 はじめに
 地球上の水循環
 世界の豪雪地帯
 日本海側の降雪機構
 温暖化と日本海側の降雪変化
 水循環過程における雪氷の存在


 
18.陸と海がつながる自然の循環系
 地球の"エアコン"-海洋大循環のシナリオ
 日本海-世界海洋大循環のミニチュア版
 温故知新-堆積物からよむ地球の歴史
 「しんかい6500」の覗き窓から-巨大バクテリアマットからのメッセージ
 富山湾に潜ろう-日本海初の大規模オオグチボヤコロニーの発見
 "木一本ぶり千本"-海底にある"泉"
 おわりにかえて


 
19.宇宙から見た日本海
 人工衛星で見た日本海
 海流と気象
 日本海を渡る
 日本海をめぐる
 宇宙から日本海を見る
 おわりに


 
20.エッセイ 潜水調査船がとらえた循環日本海の深海底