出版等事業:「日本海学の新世紀」シリーズ (全国の一般書店と、富山県刊行物センターのみで販売)

日本海学の新世紀7「つながる環境 海・里・山」

編著:日本海学推進機構
企画:富山県国際・日本海政策課/日本海学推進機構
発行所:株式会社角川学芸出版
発行年月:2007年3月

価格:1365円


※お詫びと訂正:

 本書の『森の中の<むら>で知った「生き続ける営み」から』202頁7行目において、印刷上の誤りがありました。
(誤)「"思想"と"日常・・"」 → (正)「"思想"と"日常活動"」

『日本海学の新世紀7 つながる環境 海・里・山』 目次
はじめに
はじめに 日本海学推進機構   
2006年度日本海学シンポジウム 「海から見つめる環境 つながる海・里・山・空」
シンポジウムについては →こちらから
講演
 気象予報士から見た日本海と空
 水中カメラに映る北陸の日本海
平井信行
大田希生
気象予報士
水中カメラマン
目次
パネルディスカッション
 つながる日本海環境 -海・里・山
コーディネーター
中井徳太郎
金融庁協同組織金融室長 詳細 
益田玲爾 京都大学フィールド科学教育研究センター助教授
佐藤洋一郎 総合地球環境学研究所教授
稲本正 オークヴィレッジ代表・トヨタ白川郷自然學校校長
つながる自然・環境・文化
日本海文化論を世に問うて二八年
-水がつなぐ環境を見つめて
富山和子 日本福祉大学教授、立正大学名誉教授 目次
崩壊する里山!里山再生への私たちの取組み
中村浩二 金沢大学自然計測応用研究センター生物多様性研究部門教授 目次
里山における人と生物の共存 山本茂行 富山市ファミリーパーク園長 目次
<エッセイ> ホタルイカ、GDPと本当の幸せ、そして持続可能な漁業 枝廣淳子 環境ジャーナリスト  
<エッセイ> 環日本海に環境樹を育てる 三橋規宏 千葉商科大学政策情報学部教授  
<エッセイ> 海から始まる国づくり 木内孝 NPO法人・フューチャー500理事長
㈱イースクエア会長
 
海と里をつなぐ日本海の「里海」論 柳哲雄
九州大学応用力学研究所教授 目次
つながる海が語る海洋環境
-東シナ海~日本海 植物プランクトンの視点から
石坂丞二 長崎大学水産学部教授 目次
「緑の国土軸」をつなぐ 小泉格
北海道大学名誉教授 目次
環日本海におけるサステナビリティー経済圏の意義
鶫謙一 ウエールズ大学大学院環境プログラム特任教授 目次
日中「異文化」の彼方へ
-西洋と東洋の間で揺れ動く日本をどう見るか
王敏 法政大学国際日本学研究所教授 目次
<エッセイ> 森の中の<むら>で知った「生き続ける営み」から 足立原貫 NPO法人農業開発技術者協会・農道館理事長  
<エッセイ> 若者にもっと海を語ろう 石森繁樹 富山商船高等専門学校名誉教授  
<エッセイ> 環日本海交流の方向
-日本海との共生を目指して
野村允 大連大学客員教授  
<エッセイ> 海の恵みとの共生
-地域資源・富山湾深層水を活かす
葭田隆治 富山県立大学短期大学部教授  
日本海を北から俯瞰する
<インタビュー> 海峡の町に生きる
-青森県下北郡大間町長・金澤満春氏に聞く
(構成)角川学芸出版 熊谷健二郎 目次
<エッセイ> 国境を越えて 佐藤文一 秋田県産業経済労働部長   
日本海学の提唱 富山県国際・日本海政策課 目次
著者紹介      
編集後記      


2005年度日本海学シンポジウム 海との共生

開会挨拶


第1部 講演
「気象予報士からみた日本海と空」
・気象庁による「日本海側」の定義
・「梅雨」と「時雨」
・「豪雪」とそのメカニズム
・「集中豪雨」とそのメカニズム

「水中カメラに映る北陸の日本海」

第2部 パネルディスカッション
「つながる日本海環境 -海・里・山」
・海の視点から見た日本海環境
・里のクライシス(危機)
・山の視点から見た危機


つながる自然・環境・文化

日本海文化論を世に問うて二八年-水がつなぐ環境を見つめて

一 今までの経緯
 ・最初の十五年
 ・逆さ地図、百聞は一見にしかず

二 水系でものを見る、二つの世界
 ・水と緑と土の循環
 ・水の交通
 ・三津七湊

三 日本海は池
 ・鳥の目を
 ・舟運と峠越えの文化

四 まず現場を踏む
 ・散居村と田園空間博物館
 ・まるごとの思想を



崩壊する里山!里山再生への私たちの取組み
・里山は大人気
・「里山」とは何か
・里山と中山間地
・里山の機能と重要性
・里山の危機
・農山村地域の過疎化・高齢化による集落消滅
・対応策はあるか
・里山の農林業活性化と都市住民
・里山の再生・活性化に向けて
・富山県の取り組み
・能登半島「やすらぎの里・金蔵の村おこし」
・金沢大学「角間の里山自然学校」
・「能登半島・里山里海自然学校」
・全国各地の先進例
・里山を未来へ


里山における人と生物の共存

一 全国的なクマの出没
二 クマが市街地に出没するルート
三 人と野生生物の生存圏を分けていた里山
四 変わるクマ、サル
五 竹林を切って昔の里山を取り戻す
六 変わる人
七 生き物としての力を取り戻そう


 
海と里をつなぐ日本海の「里海」論
・日本海の豊かさと危機
・自然と人間のあるべき関係としての里山
・里海の定義
・太く・長く・滑らかな物質循環
・生物・化学仮定と物質循環
・物質循環と漁業資源管理
・統合環境管理
・里海づくりの意義



つながる海が語る海洋環境
-東シナ海~日本海 植物プランクトンの視点から

一 はじめに
二 日本海のプランクトンの季節変動
三 富山湾の環境
四 東シナ海の植物プランクトンと長江と赤潮
五 おわりに



「緑の国土軸」をつなぐ
一 はじめに
二 河川流域で起こっている現状
三 「緑の国土軸」をつなぐ上で検討されるべき課題
四 「日本海国土軸」に並列する「フットパス」
五 日本海沿岸をつなぐ「北前船」の寄港地めぐり
六 結び



環日本海におけるサステナビリティー経済圏の意義
一 持続可能な開発とは
二 ガイア産業社会論
三 環日本海経済圏の背景
四 環日本海経済圏諸国
 ・中国
 ・韓国
 ・北朝鮮
 ・日本
五 終わりに



日中「異文化」の彼方へ
-西洋と東洋の間で揺れ動く日本をどう見るか


一 「日中は異文化である」という認識を欠く実情
二 日本における中国文化の変容
三 日中に「割り込んだ」西洋 -二つの二国関係
四 日本研究における吸収を反発
五 日中「異文化」の可能性・相互学習の昇華を求めて
終わりに 文化の境界が消える時を

日本海を北から俯瞰する

<インタビュー> 海峡の町に生きる
-青森県下北郡大間町長・金澤満春氏に聞く

・「津軽海峡は日本海である」
・大間といえばマグロ、マグロといえば大間
・函館への想い
・原発工事の開始・未来への夢



日本海学の提唱
一 「日本海学」が目指すもの
 ・総合学としての日本海学
 ・主な研究分野
 ・視点

二 新たなパラダイムの創造に向けて

三 日本海学の動き
 ・刊行物
 ・シンポジウム・講座
 ・日本海学支援事業