富山湾60秒シアター

　岩瀬地区は江戸初期から日本海を行き来する北前船の港町として栄えてきました。
　川岸を背に北前船廻船問屋が立ち並んでいた旧北国街道のまち並みは、明治期に建てられた家屋が多く残っており、当時の様子がうかがえます。
　幕末から明治にかけ、大阪への米、北海道の昆布などの交易で栄えた廻船問屋「森家」は、船主としての典型的な住宅様式を残しています。
　他の廻船問屋の建物は改装され、レストランを併設した酒店、また、土蔵群は酒店屋、陶芸やガラス、彫刻などの芸術家のアトリエとなりました。
　岩瀬浜海岸から時折、魚津方面に蜃気楼が現れます。波が高く押し寄せる秋から春先にかけ多くのサーファーがマリンスポーツを楽しみます。また、夏には海水浴に家族連れが訪れ賑わいます。
　昭和に入り、富山県の産業を支えてきた富山港線にはLRTが走っています。この電車と駅北から出発する富岩水上ラインによって周遊する観光コースが整備され人気を博しています。