日本海の始まりは?
約2500万年前、ユーラシア大陸の東のふちで、激(はげ)しい火山活動が起こりました。火山活動でふき出したマグマという高温の物質は大陸を引きさき、大地に大きな割れ目ができました。そこに雨がふって水がたまり、細長い湖(みずうみ)ができました。
割れ目はしだいに大きくなり、やがて海水が入りこんで海となったのが、日本海の始まりです。
その後も、日本海は中央部を広げるかたちで急速に拡大し、その深さも増していきました。拡大は約1300万年前に終わりましたが、これにより日本列島は大陸と引きはなされ、日本海はほぼ現在のかたちになりました。
日本海が生まれたメカニズム
おもちを焼いて熱を加えると、ふくれて表面が割れ、その割れ目が両側に大きく広がっていきます。このときの、おもちの表面が大陸、割れ目が日本海にあたります。また、割れ目をつくった熱は、地球の深いところから上昇してきたマグマだと考えられています。