生物多様性とは?
生物多様性(せいぶつたようせい)とは、一言でいうと、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと。
地球上の生きものは長い歴史のなかで、それぞれの環境に応じた進化をとげ、500万種とも、1,000万種ともいわれる生命が生まれました。
これらの生きものはひとつひとつに個性があり、すべてが直接または間接的に支えあって生きています。
海の表層では、海の生命活動の源となる植物プランクトンは動物プランクトンのエサになります。動物プランクトンは小魚に食べられ、小魚は大きな魚に食べられます。
そして、魚の死がいやフンが、植物プランクトンの栄養源となります。このような、食べたり食べられたりする生物のつながりを「食物連鎖(しょくもつれんさ)」といい、自然界では見事なバランスが保たれています。
海の中だけでなく、海と陸の生物も、魚を食べる鳥などによって、つながっています。つまり、ひとつの生物種が消えるということは、その生物とつながる多くの生きものの命も危くなり、
生物の多様性が保たれることはとても重要なのです。もちろん、人間も他の生きものたちとつながっており、生物の多様性を守ることは、わたしたち自身を守ることでもあるのです。