海から生まれた生命
今からおよそ46億年前、太陽とともに宇宙にわたしたちの星、地球が生まれました。そして、地球が誕生して10億年くらいがたったころ、最初の生命が「原始の海」で生まれたといわれています。
そのころの大気中には酸素がなく、酸素をつくり出したのは、海の中の生物たちでした。それらの生物によって地球の大気を構成する成分が変わり、生命が水から出て、陸上で生きていくようになったのです。
生物は海と深いつながりをもって生きています。ところが人間は便利さや豊かさをもとめるあまり、海を汚し、環境を破壊(はかい)してきました。
それに気づいた今、手おくれになる前に海を救えるのもまた、わたしたち人間です。海をよく知り、海がかかえている問題をひとりひとりが深く考えてみなくてはなりません。